こんにちは〜
じゃがでん です!
今回は「速読」の話です。
「誰よりも素早く大量に情報収集できたらいいのに」そんな思いを描いたことはありませんか?
これからビジネスを成功させたい方、情報のインプットに時間が掛かってしまい悩んでいる方。。。気になる速読のコツ、そして秘密について解説していきます。
世間の常識とされていることでも、実は嘘だった!そんな驚きの内容もあります。
あくまで今回は実用書(ビジネス書)から効率よく情報収集するためのスキルの話ですので、小説などには向かないのでご注意くださいm(_ _)m
速読のウソ
世の中には、速読王と呼ばれる、本の内容を数秒で読み取ってしまう特技をもつ人々が、現に存在します。
しかし彼らに本の内容を聞いてみると、ポイントはおさえているが、詳細な部分は抜け落ちているそうです。
つまり速読とは「単なる飛ばし読み」に過ぎず、重要な箇所を予測し、予め読む箇所を絞り、得た情報を組み立て理解する技術なのです。当然ながら内容を深く理解しているわけではないのです。
仮に、高度な物理学の本を速読王が読んでも、内容はチンプンカンプンでしょう!
「速読」は魔法ではありません。うまく使えば効果的な場面もありますが、基本的には深く理解したい場合は、それなりの時間を費やしじっくり読むしかないのです。
速読のウソ:理解度とスピードはトレードオフ
速読法のほとんどが意味なし
世の中には様々な速読法がありますが、そのほとんどは「効果が薄い」と研究で明らかになっています。
- 目の動きを早くする手法 → 10%程しか影響がない
- テキストを映像として記憶する手法 → ほぼ効果がない
到底、熟読したときの理解度には及びません。
「読むスピードを上げると理解度は下がる」これは絶対の法則だからです。
読む速さを上げる最も効果的な方法
それでは結局。。。内容を深く理解しながら速く読む方法はあるのでしょうか?
スピードを上げるテクニックは残念ながらなさそうですが、テクニックとは別に、読む速さをアップさせる方法があります。それは
文章をたくさん読むこと、そしてそのジャンルに詳しくなることです。
文章に慣れることで、速く読むことができるようになります。
またその分野に詳しくなれば基礎知識を身に付けた状態で読むことができるので、その分理解が速くなり、結果的に読むのが速くなります。
とにかくたくさんブログや本を読む
↓
得たい知識のジャンルに詳しくなる
↓
必要な部分を見付けて拾い読みできるようになる
そのジャンルに関する知識が増えてくると、違う本でも同じようなことを別の表現で書いてあったりします。
すると、下地のある状態なので完全に新規の情報よりもとっつきやすく、更に理解も深まります。
地道な努力が必要という話になってしまいますが、読書に苦手意識がある方にも効果的です。
暇さえあればブログや本を読む、そんなクセ付けをしていきましょう!
選書の極意
あなたは、読む文章の難しさで読む速度が変化していることに気付いていますか?そう、実は文章の内容によっても読むスピードが変わってきます。
つまり、速く読める本は、簡単な本なのです。
スラスラ読める本は本当に心地よいのですが、それはあなたにとって新しい知識でしょうか?
おそらく、どこかでそれに近い知識を学んだことがあるため、理解しやすいのです。
すでに知っている情報なので、もしかしたらその本はハズレかもしれません。
8:2
2割わからないことや引っかかることがあると、ちょうどよい難易度の本と言われています。
モチベーション、集中力や記憶の定着がアップするので、どのような本を読むかは慎重に選んだほうがよさそうです。
読書を積み重ねることで、わからないことが減っていくので、更に難しい本にも挑戦できるようになります。
あまり難しすぎる本は逆効果ですが、なかなか理解するのに時間がかかる!そう思える本こそ、あなたにとって本当に役に立つ文章かもしれません。
読むべき本は限られる
たくさん読めば読むほど、情報の価値は下がっていきます。それは、共通の情報があるからです。たくさんの本を読んでいると、読むべき本はそれほど多くないことに気づくでしょう。
生まれたばかりの赤ん坊の1日と、大人の1日は重みが全然違うのです。
深く、速く読む方法はあるの?
理解度を保ちながら速く読むには、たくさん本を読んで慣れるしかない!という結論をお話しましたが、もっとテクニックを教えてくれ!という方のために、今すぐ使える文章の読み方を紹介します!主に、深く理解するテクニックと、スキミングの使い方についてです。
読む前の準備をする
早く読んでも記憶に残らなければ意味がありません。そこで理解度を高める工夫をします。理解度が高まれば、文章を読み返すことなく1回で理解できる回数が増え、結果的に速読につながります。
理解度を高めるには、「読む準備」がとても重要です。本やブログの知識を自分のものにできるかどうかは、この「読む前の準備」でほぼ決まります。
準備1:どのような知識を得たいのか
目的意識を強く持ちます。自分はなぜこの本を手に取ったのか、何が知りたくてこのブログを見ているのか。
そして目次を眺め、その答えがどこに書いてありそうか、目星をつけてから読み始めましょう。
目的を明確にすることで、挫折も少なくなります。忘れないように、しおりにメモしておいても良いでしょう。
一見簡単すぎて効果が薄そうな方法ですが、読書の生産性を高める意味でも、モチベーションの維持の意味でも、かなり効果的です。
準備2:書いてある内容を予測する
表紙・タイトル・目次をざっと目を通し、どのような内容が書かれているのかを予測してみます。間違えていても構いません。自分が思ったことや自分の知識と、実際の内容の「差」を意識して読み進めることで理解が深まります。セミナーに参加するときなども、予め自分の考えをまとめておくと、理解度が上がるのでおすすめです。
イメージ力を駆使して読む
理解を深める手法の一つです。記憶に定着させるには、多方向からの関連性をもたせると効果的です。そこに、自分のイメージを加えるのです。
イメージは過去の経験や知識から作り出されます。つまり、イメージすることを意識するだけで、たくさんの関連性が生まれ、記憶に残りやすくなります。
小説を読むとき、シーンを想像しながら読みますよね。小説を読み終えた後、そのシーンは何時頃の場面だった?と聞かれたら、たしか夕焼けのシーンだったから夕方だったと答えられるでしょう。これは言葉で記憶していたのではなく、作り出した風景を記憶していたからです。
イメージの力は複雑な物事を考えるときに、幅広く役に立つスキル。ぜひ読書にも活用してみてください。
スキミング
代表的な速読の技法、「スキミング」を使用します。スキミングは、すなわち「拾い読み」「飛ばし読み」のことです。
しかし、決してスキミングで理解した気になってはいけません。スキミングをすることにより、どこに知りたい情報が書いてあるのかを予測するのです。
表紙・タイトル・目次をスキミングし、どんな本なのかを知り、その本のどこに熟読する価値があるか見極めます。
1冊読み切る癖をやめる
スキミングをし、読む箇所と読まない箇所を分けることで、集中力と時間の節約になります。
あまり必要でないものは潔く捨て、本当に必要なものにフォーカスすることが大事です。
すべてを読まないともったいない、読んだ気がしないと思われるかもしれませんが、これも慣れです。
本には全ページに重要なことが書いてあるわけではありません。読まない勇気を持ちましょう!
スキミングの注意点
ただし、スキミングには注意点があります。それは、全く知らないジャンルの文章はスキミングできないということです。
一番わかり易い例として、「専門用語」の存在があります。
用語の意味がわからなければ、その文章は理解できません。
知識を保有している前提で説明が進んでいく文章は、「まだ早い」ということ。知識の下地を作るために「入門書」から読むようにしましょう。
アウトプットする
目標を定め、得たい情報を念頭に置いて読み進めながら、更にそれを「他の人にも説明できるように」理解していくことを意識します。
自分の言葉に置き換えるなどの練習が効果的です。
日記に書いたり、後輩に教えてあげたり、ツイッターで発信しても良いと思います。
「読み終わった後にアウトプットする」ことを意識して読むことで、理解が深まります。
アインシュタインの名言
If you can’t explain it to a six year old, you don’t understand it yourself.
(6歳の子どもに説明できないなら理解したとは言えない)
アインシュタインもアウトプットと理解の関連性を述べています。
余談ですが、メモを取るときのコツも、このアウトプットの意識です。相手が何を言ったかではなく、自分がどう思ったかを書くと効果的です。
睡眠をしっかり取る
余計なお世話かもしれませんが、睡眠は記憶の定着や集中力と密接な関わりがあります。睡眠時間を十分にとった状態で読書するようにしましょう。また、情報を頭に入れた「後」もしっかり睡眠を取ると、記憶の定着効果が高まります。
これからは動画の時代?
みなさんは調べ物をするとき、どのような方法をとりますか?
辞書はもう使わないですよね。。。Googleで検索しブログを読んだり、書籍を購入して読んだり。最近はYouTubeで検索する人も増えてきました。
情報収集に求められるのは、「正確」であること、そして「スピード」です。なるべく早く知り、行動につなげたいと思うのは当然です。
実は、慣れていると、一番早く情報を収集できるのは「テキスト」になります。テキストとは、このような文字、文章のことです。
YouTubeなどの動画は、文章では説明しにくいことをわかりやすく伝えることができます。しかし、音声とテキストで比較すると、インプットスピードではテキストの方が早いと言われています(個人差はありますが)。
特に、私達が慣れ親しんでいる「日本語」は、世界的に特殊な言語です。ひらがな、漢字、カタカナをミックスしており、習得こそ難しいですが一度覚えてしまえば英語などアルファベットの組み合わせで構成された言語・文章よりも早く読むことができると言われています。漢字は絵のように雰囲気で認識でき、カタカナは単語の区切りの認識と外来語であることが直感的に理解できます。
テキストは、動画にない部分を持っています。それは、読み手独自のイメージを作り出せる点です。
動画は外からのイメージを取り込むのに対し、テキスト(ブログや本)は自分で想像したイメージで文章の意味を読み取っていきます。
過去の経験や身近なものに結びつけてイメージすることで、すでに記憶していることと紐づくため、記憶に定着しやすくなるのです。
また、動画は受動的になりがちですが、テキストは能動的に情報を取り込もうとする意識が必要なので、集中力も高まる傾向にあります。
他人のイメージではなく、自分のイメージで記憶できる。これがテキストの優れた点です。
文章は、歴史的にも長く愛されてきた情報収集ツール。
アニメが普及してもマンガが廃れないように、テキストもなくならないでしょう。
まとめ
スピードアップのポイント
- 文章(ブログ・本)に慣れること
- 知りたいジャンルに詳しくなること
- 全部読まない
理解力アップのポイント
- 深く理解するには熟読しかない(時間がかかる)
- 適度に難しい本を選ぶ
- 読む準備をする
- イメージしながら読む
- アウトプットを意識して読む
- よく寝る
以上、じゃがでんでした~